「三人よれば文殊の知恵」を実践したい
仕事とは、基本的には一人でやるものだと思う。
実際に働いたことはないし、仕事はチームでやるのが重要だという話も聞く。
でも、仕事が振られてからは基本的に、自分ひとりの能力を活かして取り組むものだろう。
他人との協業や上司からの支援はそれを補助するものでしかなく、仕事全体の90%は個人が作り、残りの10%に他人の知見を入れ込むというのが実際のところだと思う。
僕の脳みそとあなたの脳みそ、つなげて一つの脳みそにしましょう、というのはできない。人間はパソコンじゃないから、脳みそによる並列処理はできない。
これは比喩だとしても、他人と協業することはかなり難しい。
だから、現状から課題解決までのロードマップを描き、仕事を部下に割り振り、最終的に一つにまとめるという方法をとることで、仕事を複数人でこなすのだ。これは果たして協業なのか?
このことから言えるのは、難しい問題をこなすには、それを技術上一人でも処理することのできるリーダーが、仕事を細分化して割り振るという作業が必要になる、ということだ。
だから、問題が難しすぎてリーダーたりうる人がいなければ、その問題はこなせないということになる。これが困る。
そういうことは往々にしてある。
ゼミでグループワークしてても、膨大すぎて手に余るような課題によく遭遇する。
自分がリーダーをしなければならないときにそういう課題に当たると最悪だ。
そういうとき僕は、とにかく関連情報を調べて、よその頭いい人が考えたスキームを類推適用することで処理する。結構カロリーを消費するので困る。
その度思うのは、みんなの知見を合わせ並列処理することにより、リーダーたりうる脳みそを擬似的に作ることができるのではないかということだ。
「三人よれば文殊の知恵」を実践したい。