若林正恭「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」
新自由主義の日本を、キューバ、モンゴル、フィンランドを訪問することによって、相対化する話。
新自由主義とはなんなのか。
私たちはたしかに物質的には豊かになったかもしれないけど、その分、何かを失ったような気がする。
キューバの町並みには広告がない。財とサービスの関係は、日本ほど厳格ではない。
家族とはなんだろうか。
経済を超えた絆
損得勘定だけでは表せない、目に見えない繋がり
そしてそれは、どの国にもある。
日本を貶める本ではない。日本と外国を比較して、日本の良さを再確認する。
衛生的なところ、Wi-Fiが通っているところ、平和なところ…。
このような環境に生活できる現代日本人は、先人たちに感謝しなければならない。
その上で、今の日本にはないものを考える。
人とのつながり。
私たちは、格差社会に生きている。分断されている。
経済を超えた絆とはなにかを、若林の父の死によって考えさせられる。