自己分析
前回の面接では、予想外のパーソナリティ面談を引いてしまい、上手く対応することもできず、あれよあれよと残念な結果に終わったわけであるが…。
(あんなにES褒めてたのに、結局サイレントなんて殴り込みに行きたいくらいだが)
いま、少し好転したメンタルで考えれば、会社との相性が悪かったとも言えなくはない。自分の性格は、厳密さと丁寧さと品行方正が求められる、銀行のリテール業務には合っていないのかもしれない。
それはさておき。。。
仕事においては、「やりたいこと」と「できること」の掛け算が重要となる。そして、この二つの要素を支えるのが、自分の「マインド」である。
就活用語に言い換えれば、「マインド」が性格で、「できること」が強み・長所というところだろう。マインドは先天的な要素であり、できることは企業に対してどのような貢献ができるかというところだ。
というわけで今回は、ざっくばらんに自分の性格を振り返ってみたいと思う。就活をはじめたての頃、自己分析が大事と聞いて急造でやっていたけど、今ならばもう少し実感を持って自己分析ができるかもしれない。そして、自己分析の重要性にも少しは気づいた。
「自分の知見と創意工夫を活かして、人のために働くことにやりがいを感じる」とよく言っている。これは、一方で詭弁であり、他方で本心である。
個別指導塾で講師としてアルバイトをしてきた中で、自分が裁量をもって生徒の指導に当たれたことは良かった。もっとも、本当にやる気を入れて取り組んでいたかは微妙なところだ。バイトを始めてすぐは、上司や先輩講師からの期待や監視の目、あるいは品定めの目があるため躍起になっていたが、3ヶ月を過ぎて、慣れが生まれてからは、あまり力を入れなくなった。自分の行動のモチベーションは「誰かに失望されないようにすること」な気がする。誰かに気に入られたいようなポジティブなものではない。ネガティブな動機である。
これまでの人生で、最も熱狂して取り組んだものがあるかと言われると、無いのだ。勉強にせよ、自分でやりたいと思って、一定程度の成功を収めたものはないのだ。私にビジネスのセンスはない。
寝食も忘れて取り組めるようなフロー状態に入ることは、最近ではほとんどない。
いま振り返れば、中学受験生の頃はずっとフローだった気がする。オナニーを覚えてからは、短絡的な快楽に身を委ねるようになってしまった。
話は逸れるが、オナニーができることは、人間にとってマイナスだと思う。性欲を自分で解消できてしまう仕組みでは、誰かと交際しようとする動機がなくなる。キリスト教のようにオナニーが禁止されていれば、そういう動機も生まれるのだろうが。
というわけで、自分は何か一つのことを修めたことはないのだ。様々な知識をつまみ食いして、ミーハーの半端者になってしまっている。
これを好意的に言い換えればジェネラリストといえるのかも知れない。でも、ただ薄い知識しかないエセ評論家であるから、ビジネス的には不要な存在である。
これまで人生を生きてきた中で、マトモなビジネスを行って安定的に収益を得るためには、他の999人が持っていないような専門性を手に入れなければならないと思う。私は、それなりの大学、それなりの資格、それなりの能力しか持っていない。パワプロで言えば、特能は多いが金特がない選手だ。それはビジネス的には評価が低いと思う。
サッカー部退部、ラクロス部退部、弁護士挫折。小さなところでは、簿記挫折、YouTube挫折、プログラミング挫折。人生でさまざまなことを挫折してきた中で、それに共通する自分の性格は何か。それはやる気と意志力の欠如である。
何か一つのことを続けることに、価値を見いだせない。そして、振り返って後悔することが多々ある。
でも、今までの人生を振り返って後悔しているかと言われれば、後悔していないと思う。たくさん失敗したけど、何も知らないよりかは多くのことを知っている。プログラミングも挫折したけど、その思想や歴史を知れたし、簡単なことならできる。数多くの経験を、自分なりに咀嚼して、確実に血肉にできている。
そういった点で、自分の性格は好奇心旺盛な性格だと思う。面白そうなものがあれば、今の現状を捨ててでも飛び込んでチャレンジすることができる。
また、自分の勉強スタイルとして、とりあえず挑戦して、足りない部分を適宜補うという感じだ。RPGで、裸一貫でボスに挑み、負けたらその後武器や防具をレベルアップさせてまた挑む。その中で一人のボスを倒し、またボスを倒し、またボスを倒す。こうして、必要に応じてその能力を開発していく。
挑戦する方向・ベクトルを見つける能力は、ジェネラリストだから長けている。自分は新しいものに対する感度が高い。それは強みといえるだろう。
加えて、自分は几帳面だと思う。時短や効率アップ、あるいは整理整頓という言葉が好きである。仕事や勉強のパフォーマンスは、環境要因に大きく左右されると思う。少なくとも自分はそうである。だから、机は綺麗にするし、睡眠は十分とるし、適宜カフェインをとって頭をスッキリさせている。それがハマると、結構いいアウトプットができる。一方でそれは、神経質という短所でもあろう。
ここまで書いてきた中で、自分が一番向いているのは、調査職だと思う。これについて調べろという課題があれば、かなり几帳面に調べ上げられる。この能力は就活でもまあまあ生きている。一方で、営業への適性はあまりない気がする。その部分は、自分と相手との単純な能力差で、適性のマイナス分をカバーすればいい。
自分が企業に対して提供できるもの、貢献できる要素はなにか。
いつもは、塾講師としての経験で培った計画力・課題解決力、そして共感力というのをアピールしている。ただ、課題解決力というのは強みになるのか。それよりも、共感力という部分を全面に押し出すべきか。
「全体を俯瞰する力」とでもしようか。これは、戦略的なものも、感情のような非言語的なものも含む。塾講師として、生徒ひとりひとりに対しカリキュラムを作り指導に当たってきた。その中で、敵を知り、己を知り、最適な戦略を練って対応してきた。それには勿論、生徒がどのくらいの負荷なら耐えられるかという要素も含む。実現可能性のある計画を立案し、それを着実に実行する力。これは自分の几帳面な性格が可能にするものである。この概念は、計画力・課題解決力、そして共感力という要素を含む。
新しいビジネスを始めるにおいては、業界の規制や慣習、競合相手、業界の将来などの「相手」の部分、そして自らの立ち位置や強み、一緒に働く仲間などの「己」の部分、これら膨大な量の情報をインプットし、整理した上で、ようやく進めるか否かの判断を行うことができる。この部分で自分の強みである「全体を俯瞰する力」というのが活かせると思う。